『天下の奇祭 尻つみ祭り』11月10日開催されます
源頼朝の青年時代のロマンスの場所として知られる音無神社でおこなわれる尻つみ祭り。
暗いなかでお神酒をまわす合図にお尻をつねるという奇祭です。
音無神社は伊東の中央を流れる松川の中流、いわゆる音無川の東岸、音無遺跡の真中に遠き昔から鎮座します。
御祭神は豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と申し、神武天皇の御祖母にあたられます。
御例祭『天下の奇祭 尻つみ祭り』は毎年11月10日の夜に行われます。
祭儀は、社殿の灯火を消し、暗闇の中で静かに厳かに行われます。
殿内の参列者は、御神酒をいただく時、暗いので順次隣の人のお尻を摘み、合図をして盃を廻します。
この頃から境内では、恒例の尻相撲大会が行われ、一段と賑やかになります。
神事の起源はいろいろの説がありますが、神代史上著名であるように、
御祭神が急ぎ産殿にお入りになる時、
「あが生まむところを見給うなかれ」と申された。
その神慮をかしこみ、比類稀なる暗闇の中での祭事となったものと思われます。
御神徳=御祭神のお産が非常に軽かった故、
昔から「安産の神」、「育児の神」、或いは「縁結びの神」としての信仰が厚く
全国からの参詣の人も多く、常に絶えることがありません。
拝殿の長押(なげし)に刺してある無数の柄杓(ひしゃく)は、これらの宿願の御礼であり、
羽目にかかっている竹筒は甘酒を入れて、母乳の豊富ならんことを祈願したものであります。
なお、祭典の当夜、社前で授けるみかんの中に、種があるものを食べれば、
不妊の女性も子宝に恵まれるとの言い伝えもあります。
境内=樹齢1000年余といわれる伊東市指定の天然記念物タブと椎の大木があります。
この下陰で源頼朝と八重姫(伊東祐親の娘)が恋の逢瀬を楽しんだといわれます。
また、頼朝と八重姫、山の神を祠った二祠があります。
伊東ならではユニークなお祭りを見に行きませんか?
日 時 平成30 年11月10日(土) 18:00~ 受付開始です。
参考資料:伊東観光ガイド